『特選老人ホーム』のお探しはこちらをクリック!!

「願望」に頼らず「信頼できるか」を見極める

当センターにかかってきた驚きの電話で、「保険の紹介」がありました。 ただの保険ならことさら驚きはしませんが、中身を聞いてびっくり。なぜなら、「老人ホームの入居者のみなさまに、お勧めの保険の紹介を」というのです。施設ではなく、入居者にかける保険があるとは?!? さらに聞くと、「老人ホーム内で転倒したり、設備や器具を破損した場合の支払いに当てる賠償金が払い戻される」らしいのですが、何か、腑に落ちない感じでした。

介護過誤保険の加入は当たり前?

医療の分野では、病院や開業医は、「医療過誤」といわれる誤診や、手術の失敗による訴訟などの費用負担を軽減するために必ず保険に加入しており、同様に介護施設においても職員の故意、過失にかかわらず、事故やトラブルに対応する「介護過誤保険」に加入するのが、通常です。

高齢者は年を経るにつれ身体だけでなく、精神、心理的にも脆くなったり、安定しなくなるリスクが高まるのが普通であり、避けられません。「在宅の介護が最高!」という希望は多いものの、現実は全国的に介護業界でも人手不足は否めず、 訪問ヘルパーさんも例外ではありません。優しく、親切で思いやりのあるヘルパーさんが継続してサービスしてくれる確率は、宝くじ並みかもしれません。

ほかでも、高齢者が困り事を抱え込んだとき、お世話になる弁護士、司法書士、後見人、ケアマネジャー、 看護師などが、ニーズを理解して速やかに動いてくれることでしょう。でも、潤沢とは言えないスタッフのなかで、誰しもが信用・信頼に足り、必ずしも安全、安心の対象とはいえない「ご時世」でもあります。

「願望」を排除して見極めましょう。

当センターの老人ホーム選びにおいても、高齢者に対応する専門家個人に過失、手落ちがあったり、犯罪を起こした場合、そのバックに損害賠償、保障をしてくれる事務所、企業組織が控えているかどうか?これは、絶対に見落としてはいけない 「作業」なのです。事故や事件が起きてからでは損害も、被害も取り戻すことはほとんどできません。

高齢者の消費や選択は、願望に頼らず、信頼、信用ができるか、時間をかけて見極めることです。手前みそですが、当センターで厳選する老人ホームは、それが選択の基準となっています。保険をかけることより、「苦情も訴訟もしなくて良いホームと人」を、心を鬼にして、選びましょう。

*日刊シニア 2020年4月21日掲載

知り合いに知らせる
目次