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老人ホーム入居のタイミング

高齢者って何歳以上か、ご存じですか? 国連による定義は65歳以上なのですが、今や「人生100年時代」。還暦も、古希も、長寿の象徴とは縁遠い感じの「長寿大国」日本です。 仕事の第一線を終え退職者になったとき、みなさんはだいたい、こう口にされます。「今後、子どもや孫、家族にも他人にも世話になったり、迷惑をかけたくない」。

その一環として、自宅以外の施設や住宅を探すことになるのですが、この段階で多くの相談者が当方のセンターを訪れ、「良いホームを教えて!」「住みやすさの条件は?」といった質問が投げかけられます。

意外に難しいのが、「いつ自宅での暮らしに見切りをつけ、ホームに入るか?」です。いろんな相談者と接してきた経験から、そこには、国や民族を問わず、共通した3つのタイミングがあります。

1:自ら、あるいは配偶者の健康に不安を感じ始めた
2:自宅の維持管理が無理、あるいは負担となってきた
3:近隣の治安の悪化、同時に体力、気力に自信が持てなくなった

がそれです。

青信号のうちに横断歩道を渡れますか?

もう少し具体的に見ていくと、それぞれの「お国事情」が浮かび上がって、興味深いです。
日本の場合は、青信号のうちに横断歩道を渡りきれなくなったときが、1つのタイミングです。
米国では、車の運転ができなくなったら食事付きやサービス付き住宅へ。電話が使えなくなったら介護施設へ、とあいなります。
フランス人は硬いバゲットが噛めなくなったら、「もう、現役ではない」。高齢男性はトイレに行ってファスナーを下げずに用を足そうとしたら、「立派な認知症」だとか。
北欧では、食事でかめない、のみ込めないとなっても胃ろうを設けたり、点滴を打ったりせず、不要な医療行為を控えて神のお迎えを待つ、といいます。

多くの高齢者と接してきて、感じたことがあります。65歳すぎの人は「85、90歳を過ぎて老衰や認知症で醜態をさらすくらいなら長生きはしたくない」と言う人がほとんどなのですが、なぜか、後期高齢者といわれる75歳を超えると、ほぼ全員が「何が何でも長生きしたい」と言うのです。みなさんは、いかがですか?

*日刊シニア 2019年4月2日掲載

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