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オレゴン ホリデイ・リタイアメント・コーポレーション①〜誕生して30年米国版高専賃〜

オレゴン州の南にセイラム市というのどかな田舎街がありますが、この街の小さな工務店コラソン社は、老人ホームの建築工事を請け負ったものの完成時には施主が破産してしまい、工事代金が回収できず、見よう見まねで老人下宿を始めました。

要領を得ない介護には、一切手を出さず、3度の食事、ハウスキーピング、リネン交換、レクリエーション、マイクロバスでの送迎のみを素人の集団で家庭的に、手ごろな料金で提供したところ、手ごろな料金と施設らしくないことが評判になり建てれば埋まるヒット商品となりました。

介護が必要になった入居者には、地域の行政の福祉サービスの紹介、あるいは民間業者の在宅サービスの情報提供をしますが、一切介入はしないのがルールです。

ずいぶん愛想のないホームで聞こえますが、ユニークなのは住み込みマネージャー(夫婦)が3度の食事ごとに片手にコーヒー、片手に紅茶のポットを持って全てのテーブルを廻り、必ず一人一人と言葉を交わすことです。簡単なようですが日本のホームで、何人の施設長さん・ホーム長さんがすべての入居者と毎日必ず会話をされているでしょうか。イベントや病院のアポのこと事など、直接、耳元で、肉声でお伝えするのです。

モデルを確立、1ヵ月で満室に

成功のカギは3つの『S』だそうです。

「スピード・スケール・スタンダイゼーション(標準化)」

建物は坪単価37万円前後、木造3階建て(ツーバイ・シックス)115室から120室。ほとんどの資材をカナダからトレーラーで持ち込み、工事期間は3週間から4週間。(工場組み立てが主)エレベーター、カーペット、カーテンはメーカーから直接購入。オープン後、最短27日で米子にした記録があるそうです。

北米・カナダで300件、入居者総数36,000人。食事の材料費は3食分で2ドル70セント。調理してサービスしても5ドル80セントと言う凄さです。

8割埋まれば行列している投資家に売り渡し、次の案件に取り掛かるというわけです。料金は入居時の保証金(日本の敷金)が100ドルと嘘のような金額です。

現在の日本のデフレでも、厳しい価格設定ですが、入居者には魅力的な料金です。筆者はこの会社のほうも5つばかり訪問しましたが、料金からは想像できない快適な住宅の温かみのあるサービスにいつも感心しました。

<タイプ別月額利用料>

スタジオタイプで月額$ 1075〜14752人目 $ 325追加
ワンベッドルームで月額$ 1325〜19852人目 $ 325追加
ツーベットルームで月額$ 1850〜19952人目 $ 325追加
戸建てで月額$ 1450〜20952人目 $ 150追加

*高齢者住宅新聞 2010年8月25日掲載

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