2023年1月下旬、千葉県市川市中国分にある住宅型有料老人ホーム「我が家」を訪問させていただきました。
こちらは「医療法人社団法人八心会」の上田医院が母体となり運営を行っております。院長でもある上田聡先生が在宅診療をしており、その中で紹介できる老人ホームがなかなか見つからないので、いっそのこと作ってしまおうとなり、作られたのがこの「我が家」です。
「昔あった長屋」をイメージして建設されたというL字状の建物。昔の長屋らしく、ご入居者同士が助け合う関係=互助関係をスタッフが大切にしています。その象徴が「食事作り」。なんと食材だけ調達し、ご入居者が食材を切ったり、味付けしたりしています(もちろんスタッフも手伝います)。そのため食事の文句がほとんど起きないそうです。
上田先生の「会えることの大切さ」の方針もあり、このコロナ禍でもできる限り面会制限を設けずに対応しています。不思議なことにクラスターは一度も起きていないとのことです。
またスタッフの質も高く、離床センサーは使用せず、ご入居者の生活リズムを把握したり、動線を整えるなどして転倒予防に務めています。
ご入居者が何らかの役割を持ち、能動的に活き活きと生活しています。イベントも多く開催されており、生活に飽きる暇はなさそうです。