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オレゴン ホリデイ・リタイアメント・コーポレーション②〜職員雇用、年齢や言葉訛りまで配慮〜

ケアなし住まいのケアリングマインド

ホリディ・リタイヤメント・コーポレーション(以下HRC社)が運営する米国万高専賃は、ケアを提供しないことが特徴となっていますが、そのホームでは、日本人が思い付かない、驚くまでのきめ細やかな気遣いがなされています。

例えば、住み込みマネージャーはたいてい、白人の50代、あるいは60代の夫婦です。その大きな理由は2つあり、1番は言葉、まっとうな訛りのない英語を話せるかどうかが大変重要なポイントです。

一見、人種差別ではないかと思われますが、80歳を超えた高齢者には、メキシコ訛り、プエルトリコ訛りで、中国訛りの英語は聞き取れないそうです。そこで、あえて一般の白人夫婦を採用すると言うことでした。日本でも、将来的に、海外からのケアスタッフが増加することが考えられます。賃金からいえば、少しでも安く、体力のある若者の方が、企業にとって望ましいと言う考え方もありますが、若くて、愛想の良いスタッフも言葉が通じないと不便であるとともに不安でもあるでしょう。

同時に50代、60代でないと入居者との会話、親身になって相談に支障きたすとのことが挙げられます。確かに、ターミナルを間近に控えた時など、孫のような若い施設長やスタッフに、来るべき不安や、恐れを口にしても、どこまで真実に感じ、さりげなく、しかしながら、じっくりと相手をしてくれるかということを、経営者も含めて、スタッフは入居者の身になって考えたことがあるでしょうか?海外のホームでは、神父さん、牧師さんが気軽に出入りし、ホーム側も、高齢者の入居や生活について相談しにいくのが日常風景です。

対して日本は戦後の反動か、病院にもホームにも宗教人は出入りせず、臓器移植や脳死判定、安楽死などの哲学と宗教が介在すべき問題も、宗教は介入していません。今日、先端医療の分野でも、国際会議に加われず置いていかれる国です。布教や、宗教の話題を持ち込まない宗教人の参画・協力は、スタッフの教育などにも有意義と考えていますが、読者の皆さんはいかがでしょう?

施設長が自流で運営権限委譲が成功を導く

さらに恐れ入った事は、シアトル郊外のホームのマネージャーがスタッフを採用する際、長男、長女、末子を優先して選ぶとのコメントでした。

次男、次女、三男、四女?よりもおじいちゃん、おばあちゃんと蜜に接した、長男、長女が高齢者とより自然に交われ、コミュニケイトできるからと言う理由です。日本の介護施設運営企業で、このような気配り・配慮されているところを筆者はまだ知りません。

HRC社において、住み込みマネージャーは、義務と責任とともに大きな権限を委譲されているからこそ、スタッフの採用にも気をつけるのでしょう。彼らは、入居者の満足とともに、経営者、投資家を満足させる使命がありますが、120室のホームを通年で95%の稼働率を5年間維持すると、海外旅行のボーナスが出るそうです。海外のホームでは、施設長、支配人がホームのすべてを仕切り、自らのスタイルでホームを運営しており、見学なども本社から営業担当者が出てくることなどは、まずあり得ません。

創業社長のコルソン氏も、このビジネスは、レジデントと銀行・投資家を満足させれば良いと明言しています。それには、それぞれのホームが独立し、コミュニティーができ、収支にも責任を取る、片手にハートと片手に算盤を持ったマネージャーが不可欠です。

*高齢者住宅新聞 2010年9月25日掲載

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