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お断り施設も・・・認知症・看取りの対応を知る

老人ホーム探しのお手伝いをするとき、まず当方が確認するのは、入居のタイミング。「いつ、老人ホームに入るか?」です。
自立でき、健常で元気なうちから、という人もいるでしょう。 要支援、要介護となってから、という人もいるでしょう。

認知症対応で知っておきたいこと

また、元気な場合でも、夫婦でゆとりの広い部屋(50~180平方メートル)を必要とする方もいれば、単身でも長期間過ごせる30~40平方メートルほどの部屋を希望される方もいます。両者の共通点は、入った当初は可能なら介護施設ではない、普通の住まいと暮らしを望まれることです。

日常生活でさまざまな支援や介護を必要とされる方には、たいてい15~22平方メートルほどの部屋が用意されています。さらに、進行した認知症や終末期で介護施設を利用される方は、9~13平方メートルの、手すりなどの「伝い歩き」にも向いた部屋が多くなります。

介護が必要となって高齢者施設に入る場合は、認知症や看取りへの対応も忘れてはならないポイントでしょう。施設によっては、要介護者や認知症高齢者を受け入れてくれないところもありますし、症状によって線引きされることもあります。仮に、受け入れてくれる施設でも「大声を出す」「徘徊する」など、他の入居者に迷惑をかける可能性がある場合は「お断り」のホームもあります。

逆に施設によってはスタッフが認知症入居者と接する際に、家族や周辺から入居者の現役時代のキャリアや思い出話を聴き、入居者が平穏を保てるよう努めてくれる、 献身的なホームもあります。その施設の認知症ケアを前もって知ることは大事な作業といえます。

看取り対応で知っておきたいこと

介護が必要になったホーム探しでもう1つ大切なことは、看取りケア、あるいは終末期の介護、看護、医療の対応力です。どのような老人ホームでも、病院やクリニックのような医療行為は無理でしょうが、訪問診療の医師が入居者の体調、疾病の状況を把握して、本人、家族、スタッフにわかりやすく説明し、望まれない延命治療よりも緩和ケアを施し、家族の心のケアまで配慮してくれる医師がいてくれるホームこそが、本物だと思います。

何度も言いますが、老人ホームを選ぶものさしは、法人の規模や知名度の有無ではありません。経営者の情熱と、定着率の高いスタッフが生き生きとケアを提供しているか、なのです。

*日刊シニア 2020年2月18日掲載

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